中国語五里霧中(その4) 聞く
※CD読み込みドライブと、使いこんだICレコーダー。
さて今日は、4技能(読む、書く、聞く、話す)の一つ、聞くです。
ついに聞くの順番となりましたが、実は私、これが最も苦手で、このテーマについてはまさに五里夢中。何のアドバイスもできそうにありません。そこで、さっさと切り上げるべく……。
郁乃:あら、幾造(いくぞう)くん、久しぶり。
最近、どう? 中国語、まだやっているの?
幾造:あっ、郁乃(いくの)さん。お久しぶりです。
ええ、まだやってます。下手の横好き、病膏肓に入る…。もう7年以上になりま
すよ。
郁乃:へえ~、もうそんなになるんだ…。中国語って、むずかしいってよく聞くけど、
どう? どのくらい話せるの? 中国人と話せるようになった?
幾造:いや~、ペラペラというわけにはいきませんね。まだまだ、サバイバル中国語、
怪しい中国語のレベルですよ。でも、自分が話す前に、中国語を聴き取るのがな
かなかむずかしくて。
郁乃:でも、なんとかいう中国語の試験をパスしたんでしょ。
幾造:ええ、なんとか…。でもその試験も、聴き取りの科目の点数が悪くて、何度も不
合格でした。
郁乃:へえ~、そうなの。その聴き取りの試験って、どんな問題が出るの?
幾造:パターンが二つあって、一つは、人物二人による短い会話。例えば、「シートベ
ルトを締めてください。」に、もう一人が「北京には何時に着きますか?」と答
えて、問題は、「この会話はどんな場面か」を4択から選ぶとか。もう一つのパ
ターンは、数百字分のエッセイを聴き取って、「内容に一致するのはどれか」を
選択させる問題とか。
短い会話の問題では、出てくる単語がヒントです。場面は一問ごとに、コロコ
ロ変わります。私、こういう問題が特に苦手なんです。
ある時の聴き取り試験で一度経験したのが、「何度も聞いたことがある単語な
のだけれども、肝心の意味がどうしても思い出せない…」。結局、その時の聴き
取り試験は落ちましたね。我ながら自分の耳と意味のつながりの貧弱さに、愕然
としてしまいました。がっかり…。年のせいなんでしょうか…。
聴き取りって、読むのと違ってどんどん消えていくので、一瞬勝負なんです。
流れに乗れない場合、単語は内容や場面をつかむための大切なヒントなんです
が、私のレベルだと、目では覚えていても、音では分からない単語も多い。そし
て聴き取れない単語が増えてくると、どこかで我慢が切れて、「分からない、私
には何も分からない…」という気持ちに飛んでしまうんです。こうなると、もう
駄目です。
郁乃:中国人が話す中国語を実際に聴き取るのはどうなの?
幾造:それも、なかなかむずかしいです。CDに吹き込んだ中国語は聞きやすいプート
ンフア(普通話)ですが、実際の中国語はいろいろな程度の方言であったり、短
い話し言葉であったりします。この面では、私はまだまだ経験不足ですね。
郁乃:そうなの…。よく分からないけど、なかなか大変そうね、聴き取りって。
で、普段はどんなことをやってるの?
幾造:最初はNHKのラジオ講座。これは今でも時々聞いています。それから、購入し
たテキストに付いている吹き込みCDを、ICレコーダーに移して毎晩寝る前に聞
きます。もっともこれ、中途で寝てしまうことも多いんですが。
あとは、中国映画や、時々は台湾の連続テレビ劇など。でも、映画の科白は残
念ながら、ほとんど聴き取れませんね。
郁乃:でも、今度、台湾に勉強しに行くんでしょ?
幾造:はい、聴き取りが特に伸び悩みなので、自分に少し刺激を与えようかと…。
あまり長い滞在ではないので、ほどほどに期待しています。
郁乃:そうなの。まぁ、行ったら、身体に気をつけて生活してください。帰ってきた
ら、またいろいろお話を聞かせてね。
幾造:はい、ありがとうございます。
私からも、幾造くん、頑張ってください。
聞くについては、これまでだね。