你好!台中 ~ にいはお!たいちゅう ~留学記

70まじか、ものずきシニアの台湾台中留学生活

台北は剥皮寮に行ってきた

f:id:nihaotaichung:20190529162913j:plain

※これは広州街側の街並み。店の前に屋根のある歩道が続くという、現在の台湾の街並みの原型だそうです。この店の建築様式を「牌樓厝」といい、どの家も鳥居のかたちの枠組みに収まっています。

 

 さて台湾滞在も残り少なくなった今日、弾丸往復で台北の剥皮寮(バオ・ピー・リャオ)に行ってきました。

 

 本当は南部の高雄に行く予定だったのですが、南部は29日、雨に降られる確率が高そうです。逆の北の台北は? と見ると、こちらは天気がもちそうです。初めて台湾に来たとき、台北市内の主要な場所を見物しましたが、その後、「剥皮寮」なる場所が台北市内に残った歴史的町並みとして、脚光を浴びているようです。

  よし、29日は台北へ。高雄に行くのは、天気が回復しそうな30日!ということにしました。

 

 今回台中に3か月住んで、台北に行くのは初めてです。

 桃園空港までは、すでに高鉄を利用済みなので、要領が分かってきました。また、今回は剥皮寮を見る以外は、すぐそばの龍山寺に立ち寄るだけなので、下調べは台北駅から剥皮寮までの経路だけです。それも、見ると地下鉄で2駅しかありません。

 さて、高鉄台中駅に向かい、7時25分発に乗車。自由席はガラガラです。最初は涼しいもののだんだん寒くなる、あいかわらず冷房の十分効いた車内。ポロシャツを一枚、重ね着します。持ってて良かった…。時速200キロ以上。約1時間で台北に到着。地下通路を通ってただちに地下鉄の「台北車」駅へ。龍山寺駅で降りた後、歩道の角にある軽食屋を通りかかると、女子高校生二人が焼き餅(パンケーキ)を注文中。今朝はバナナしか食べていないことを思い出し、高校生をみならって同じものを注文。焼きあがって、店先のテーブルで食事。その後は数人に道を訊きながら、剥皮寮歴史地区へ。9時には現場到着。

 時間が早すぎて、人形劇の公演時間はまだ。説明のボランティアもおらず。

 敷地内の小さな広場のベンチには、台湾人の高齢男性と介護役の外国人女性(☜アジアの国から台湾に仕事をしに来ています)が数組。

 それでもツアー客や家族連れやカップルが、三々五々訪れていました。

 剥皮寮を後に、さきほど歩いて来た道をもどり、近くの市場のそばを通ると、まだお腹が空いていることに気づいて、ばら売りの握り寿司、巻物、いなりを注文。買った後、そのまま店先のテーブルに座って食事に移行。台湾の寿司の酢飯は、あっさりしすぎてもの足りず。日本の寿司というより、むしろ韓国の巻きものに近い味。

 食事を終えて、ビルの奥までトンネル状に続く市場に入る。通路を半分ほど歩いて、途中で念のために龍山寺に行く道を訊くと、まるで逆方向。そこで通路を戻って市場を出て、通りを渡ってから公園を抜け、龍山寺へ。

 龍山寺は私、初めて台湾に観光旅行で来た時、立ち寄りました。龍山寺の境内は、あいかわらず老若男女、世界各地からの観光客で一杯。日本へのおみやげに、売店でささやかながら小さな香り袋(?)を数個購入。店の前で順番待ちしていると、そばで突然の日本語! もちろん、日本人もたくさん来ています。

 寺の正門から、白人の高齢者グループ数十名が、旗を掲げたガイドのお姉さんの先導で入場。暇なので見ていると、ガイドがメンバーに「〇時☓分、ここに再集合!」とアナウンス。「皆の者、散れっ!」 という指示に従い、みんなは三々五々、寺の中庭方面に消えていきます。たまたまその場におじさんが一人残っていたので、私は彼をつかまえて英会話をスタート。彼の話では、今日来たグループは40名で、彼自身はハワイから。ほかにはオーストラリアから、ニュージーランドから、ツアーの参加客は世界各地から来ているとのこと。そして台北見物は、たった一日だけ。…よく聞いてみると、クルーズ (客船) ツアーのメンバーなのでした。夫人がトイレから戻ったのを機に、会話は終了。

 龍山寺を出て地下鉄で台北駅へ。台北駅からは、せっかく台北に来たついでなので、近くの新光三越デパートへ。

 デパートでは、例によって地下の飲食店街へ。ここの三越は店の規模も台中より小さく、フードコートも台中ほど充実していません。それでも一軒、北海道は「小樽」の名前を冠したコーヒーと軽食の店を見つけて嬉しくなり、店員に向かって「小樽・小樽」と連呼。しかし、なぜか、台湾人の店員は首をかしげるばかり。(なんなの、この人?)状態。一部発音を間違えたようですが、それにしても、まったく通じないとは…。がっかり。ちなみに小樽の発音は、[xiao3 zun1]。

 デパートを出て、通りの向かい、正面の台北駅を眺める。台北駅は大きい。(こんなに大きくする必要があるのだろうか?)と思うほど大きい。

 台北駅に着いて地下にもぐり、トイレに。壁に向かって心静かに小用を足していると、すぐ後ろで突然、「〇☓△◇□☓■!」と鋭い声がします。(なに?) ーー 見るともなく見ると、後ろの個室の前に立つおじさんが、叫んでいます。察するところ、彼は個室から出てくるのを待っていたのですが、だんだん圧力が高まってくるにもかかわらず、いつまでも空かないことに業を煮やし、声を出して促しているのです。しかし、個室の中からゴソゴソと物音はするものの、明確な反応はありません。おじさんはブツブツ…。

 私はトイレに向かって「早く出ろ!」コールする人を、この目と耳ではじめて経験しました。しかし、中にいる人は、どんな感じなのでしょうか? 急げと言われても…。

 台北駅地下の店で『五行疏食便當』なる野菜弁当を買い、高鉄に乗車。自由席ながら、台北は列車の始発駅からすぐなので、問題なく空席あり。車輌前方の電光表示パネルには、「時速は現在291キロ」。十分なスピードです。

 弁当を食べてしまうと、さすがに眠くなりました。 

 朝早くから行動開始したおかげで、3時にはアパートに戻りました。

 

 

 今日は北へ、明日は南へ。

 あまり頑張らないようにしましょう。

 

 ということで、今日のレポートは終了だ。