你好!台中 ~ にいはお!たいちゅう ~留学記

70まじか、ものずきシニアの台湾台中留学生活

この際まとめて…(2)

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※青い切子グラスを想わせる「第四信用合作社」の二階席。 きれい! Fantastic! 台湾在住の皆さんは、機会があったら是非一度足を運んでみてください。

 

 さて今日は、先日に続いて、小さなことをいくつか書いておく『この際まとめて…』の続編です。

 これで「一挙放出! もう終わり!」となるでしょうか? それは私にも分かりません…。

 

1 最も台湾人らしい衣料品

 最も台湾人らしい衣料品とは、ずばりダウンジャケットのことです。

 念のために私の過去のブログのなかで、これを説明できる画像を探すと、「飲料店」(☜2019-05-07)の画像が参考になります。飲料店の前で「部活帰り」ふうな半袖のスポーツウェァを着て、列の最後に並ぶ女学生が抱えているのが ダウンジャケットです。

 この、どこにでもあるダウンジャケットが、なぜ最も台湾人らしい衣料品なのか?

 赤ん坊はいざ知らず、台湾人ならば、ダウンジャケットを着ない人はいません。あらゆる世代の男女が愛用しています。夏以外の時期は、たとえ朝のうちは温かく感じても、ダウンジャケットを持ちます。また、機車(モーターバイク)に乗る人は、風よけになるので着て乗ります(☜このとき運転者は、ジャケットを前後反対に着るのが台湾らしい光景です)。温度が下がって少し肌寒くなると、あるいは雨が降ると、あるいは夜がふけてくると、やはりダウンジャケットの出番です。Tシャツのうえに直接ダウンジャケットを着るのも、ふつうのことです。

 5月中旬となった今は日中の気温がそろそろ30℃を越えてきて、さすがにもうダウンジャケットを着る人はいませんが、数週間前までは、大学の中で、いつでもどこでも誰かがダウンジャケットを着たり持ったりしていました。

 台湾人は、なぜこれほどダウンジャケットを愛用するのでしょうか? 

 その大きな理由は、台湾独特の気候です。急に気温が下がり寒くなります。急に雨が降ります。こうしたとき、軽くて保温性がよいダウンジャケット以上のものはありません。もう一つの理由は、値段と実用性です。現在のダウンジャケットは若者でも十分手が届く価格であり、クリーニングもききます。

 一般的に言って、台湾人の服装の基本コンセプトは、見栄えより実用性です。女性の場合でも、台湾女性の服装へのこだわりは、日本の女性よりずっと低いように見えます。

 彼女たちの気持ちは(服装にそれだけお金をかけるくらいなら、むしろ、おいしいものを食べることにかけたい)ということかもしれませんな。

 

2 犬も載せる機車

 台湾人の足である機車ですが、運転者以外にも、夫婦やカップル、あるいは親子など、いろいろな組み合わせで乗ります。小さな子供を連れた場合、最高で前後に四人を載せていました。

 運転者の足元に愛犬を載せて走る機車も、ときどき見かけます。犬は立った姿勢のまま、大人しく乗っています(☜ある人によると、これは『一緒にドライブを楽しんでいる』のだそうです)。台湾の犬は賢そうです。載せている運転手の方は……何と言ったらいいのか…。よく分かりません。

 

3 理髪

 台湾の若者のヘアスタイルを、ある日本人が「パイナップル頭」と呼んでいました。頭の両サイドや後ろを刈り上げ、トップの髪をわりあい盛り上げるので、言い得て妙な言葉です。

 私も最近、近くの美容室で理髪をすませました。勝手に切ってもらっては困るので、座るとまず、日本で理髪後に撮ったスマホ写真を見せます。それからスタートです。

 いつもの刈り上げにどうしても手が動くのか、カットが短めになるのが気になりましたが、危なくなる前に、なんとか無事終わりました。写真を見せても、その通りにはしてくれません。

 結論:安心して任せられないこの店には、もう行きません。

 

4 手をつなぐ夫婦 

 外出するとき、台湾の夫婦は手をつないで歩きます。

 若い夫婦に限りません。60代の夫婦であっても、手をつなぐことはさほど珍しくありません。たまたま台湾のアニメ(ホームドラマ)を見ていると、こうした現実を反映して、登場する若い夫婦が外では手をつないでいました。この夫婦が特別に仲が良いわけではなくて、ほとんどの夫婦がこうするのです。

 夫婦だけではありません。学生カップルであっても、手をつないで歩くのが普通です。男性が女性の肩や腰に手をまわす場合もあります。

 「中国文化では、男女間のおおっぴらな愛情表現を控える」と、これは中国語のテキストにも時々取り上げられる定番題材のひとつなのですが、台湾では、まったくお門違いのようです。もっとも、中国文化の「本家」たる大陸中国も、改革開放以降はこうした方面がすっかり様変わりしたらしいですが…。

 台湾では、なぜ、いつからこういうふうなのでしょうか?

 私の知っている台湾人によると、以前からのテレビや映画など、欧米文化の影響だということです。欧米か? 

 

5 台中の道を歩く

 これまでも数回紹介してきたように、台中の街なかの車道の端には、必ず機車(モーターバイク)がところ狭しとごちゃごちゃ停めてあります。このため、車道は車体の分だけ幅が狭くなっています。道沿いの店にとって、店先の駐車は商売の迷惑なので、たいていの店が「請勿停車(駐車禁止)」と書いたプレートを掲げています。

 場所によっては、店先に屋根のついた凸凹の歩道が続いています。この歩道を歩いて壁に突き当たった場合などは、いったん車道に出ます。その場合は、密着状態で停めてある機車の列の間に人ひとりが通ることのできる隙間をなんとか探し出し、コソコソと車道に出ます。

 車道しかない場所を歩いて行くのは、神経を使う行為です。ぼーっとせずに目と耳をきかせ、前後左右四方八方に注意を払う必要があります。つまり一方の側では、道の端にずらり停めてある機車に衣服や身体をひっかけないように注意しつつ、逆の側では、後ろあるいは前からやって来る機車や車に接触しないよう注意しながら進みます。歩行者の神経は千手観音状態です。広い道ならばまだしも、これが狭い道ともなると、危なくて歩きにくいのなんの、どうしようもない状態です(台湾人は気にしていないようですが…)。

 私の住む近くは小路が多く、しかも道の両端には、必ず機車が所せましと停めてあります。それだけでも道幅が狭いのに、さらには小路の前方から後ろから、機車がひっきりなしに通過します。車が2台交差することもあります(☜こうした小路であっても、当地では乗入規制がありません)。日本で同じ事態があれば、無秩序な混乱状態として地域住民から「規制しろ!」と警察に抗議が殺到するかもしれませんが、当地では歩行者も運転者も毎日のことです。慣れてしまうとは、恐ろしいことです。

 台湾は治安やサービスなど、いろいろな点でひととおり及第点をつけられる国だと思いますが、歩行者保護という点でみると発展途上国並みです。

 どうにかならないものでしょうか。

 

 

 

 じわじわと、毎日暑さが増してきました。

 室内でエアコンをつける時間も増えてきました。

 今日はこれまで。