你好!台中 ~ にいはお!たいちゅう ~留学記

70まじか、ものずきシニアの台湾台中留学生活

この際まとめて…

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※彩虹卷村(レインボー・ヴィレッジ)の壁の一枚。どの絵も見ていると肩の力が抜け、見る人を何も考えない世界に運んでくれます。「これなら自分でも描けるのでは?」…そういうわけにはいきません。

 

 さて今日は、一つのテーマではなく、小さなことをまとめて書くとします。

 頭の片隅の暗がりで時々点滅するような、とるに足りない、ささいなことを。

 とくべつ重要なことではないのに、なぜかなかなか頭から離れず、何回か思い出すーーということを繰り返していると、そうしたことがらが文字になることを求めているような気持がしてきます。書こうというより、書いておくという感じです。

  

 

1 小骨は床に捨てるか?

 ある中国人のエッセイのなかに、日中の食事作法の違いをあつかった一遍がありました。そこには中国人は、食べられない小骨は小皿やテーブル上に置かず、そのまま床に捨てることが書かれていました。

 私は以前、中国の数か所を、それぞれ数日間旅行した経験がありますが、レストランや食堂の床に小骨の類が散乱していたという記憶はありません。それとも、私が歩きまわった場所は、外国人向けのきれいな場所だったのでしょうか?

 中国文化に属する台湾では、この点、どうなのか? 

 私の答え:ここでも、そうした作法は見たことがありません。台湾人に訊いても、それはしないようです。

2 台中市内で桜を見るには?

 日本人が好む桜ですが、台中市内では大坑地区の「濁水巷」という場所に、桜を観ることのできる場所があるそうです。この土地は個人の私有地で、毎年2月から3月の一カ月間だけ開放する、とのことです。

 地図で見ると、そこは市街から少し離れた場所です。将来、ひょっとすると、立派な観光地に化けるかもしれません。

3 ベトナム語と中国語

 老師から課題を与えられて「中国語を習い始めたときに思ったこと」を、複数のベトナム人同学と話すと、彼らに共通の意見は、 

 ベトナム語と中国語は発音が近いので、発音の習得はあまり苦労しない。その代わり、漢字を使用していないので、文字の習得が難しいーー とのことでした。

 ベトナム語には中国語以上の数の声調があることは知っていました。しかし、私が実際に発音を聴く限り、ベトナム語が中国語に近い言葉だとは、思ってもみませんでした。確かに、地続きの両国ではありますが。

 ベトナム人同学の中国語の能力は、優れています。老師がちょっとした冗談を言っても、すぐに理解します。数人の学生は、話すスピードもかなりのものです。彼らは私よりも早く台湾に来ているので、単純な比較はできませんが、私は、ふたつの言語の発音の「近さ」が、彼らの力になっているのではないかと考えたりします。(☜後日追記:発音だけではありません。文法も非常に近いそうです。)

  話すのも聴き取るのも不自由な私は、彼らを見て「これだけ聴ける・話せるのに、なぜ4級にいるのだろう?」と思ったりするのですが、それは思うだけ無駄なことです。それに、学期が終われば、次の学期のクラス編成で結果はすぐ分かります。 

4 台湾人がよく使う表現

 老師がまとめた資料のなかに「台湾人がよく使う表現」があり、そこでは①不好意思②不會③没關係④没有啦の四つが挙げてありました(☜どんな意味か、興味のある方は調べて下さい)。これらのなかでも、実際に最も多く耳にする表現が「没關係」です。

 このほか、私は「拜拜」を挙げたいと思います。「拜拜」は、発音すればすぐわかるように bye bye の音訳です。日本で「バイバイ」と言えば幼児語になってしまいますが、台湾での印象は「それじゃあ」といった感じで、ふざける意図はありません。特に若い人どおしがよく使います。

 逆に使わない表現は「再見」です。再見はあらたまった表現で、これ以後会う可能性が低い関係の両者が別れるときの表現です。毎日顔を合わせるどおしや、サービス業の人が言うことはありません。

5 紅豆餅

 お焼きのことです。店先にある、真ん中に「お焼き焼き機 (?) 」を据え付けた屋台で売っています。一個10元から15元程度で、一個から売ってくれます。

 日本のお焼きと同じように、紅豆(☜小豆のこと)やカスタード、ゴマなど数種類の餡がありますが、違いとしては、日本のものより皮がパリッとしています。もう一つの違いは、餡の甘さが相当あっさりとしています。この点は、売る側も自覚していると見えて、ある屋台の看板には『健康低糖』と書いてありました。

 お焼きだけでなく饅頭の餡でも、台湾の小豆あんは日本よりかなり低糖です。

6 台湾の中国語

 台湾の中国語と大陸の中国語の違いは、いろいろあります。

 最も大きな違いはーーよく知られているようにーー使う文字で、一方では簡体字を、他方では繁体字を使います。もう一点が、発音と声調の違いです。 

 たびたび引き合いに出されるのが [ shi ]の発音で、台湾人はこれを、ゆるく、摩擦のない感じで発音します。もっともテレビのアナウンサーなど、話すことが商売の人の発音は、ほとんど普通話と同じです。

 一部の音は、声調まで違います。例えば「髪」。大陸の「发」は4声でも、台湾の「髮」は3声です。このように「字によっては違う」と言われると、ほとんどお手上げです。  

7 「台湾」という言葉

 台湾では、街を歩いていてもテレビをつけて登場人物の話を聴いていても、「台湾」という言葉が頻繁に聞こえます。いったい、どのような文脈で話しているのでしょうか?  

 振り返って日本に住むあなたは、「日本」という言葉を一日に何回耳にしますか? それはどんな題材を話している場面ですか?

8 防犯カメラ・監視カメラ

 台湾では、街なかの要所要所に備え付けてある防犯カメラの数が、半端なものではありません。交通事故や事件が起きると、テレビには現場付近のカメラ映像がたちどころに使われます。

9 外国人の中国語名

 イタリア人の同学もアメリカ人の同学も、教室では立派な(?)中国語の名前を持っています。本名の読み方とは、似てもにつかぬ中国語の人もいます。私にはこれが非常に不思議で、イタリア人同学に訊いてみました。すると、最初の面接の際に、華語中心の担当者が名付けてくれた、とのこと。なんと、これらの外国人にとっては、事務室の担当者が中国名の命名者=ゴッドマザーなのでした。新しく命名する必要性がある、言い換えると漢字表記に転換しなければならないのは、欧米人だけでなく、アジアの国の学生でも同じことです。それにしても、いったいどうやって名付けるのでしょう?  そこには、何か統一的な転換規則があるのでしょうか? それとも、単なる気分で適当に? まさか…。

 ここまで書くとお分かりのように、世界には一つだけ、こうした「新しい中国語名」をあつらえる必要のない国の国民がいます。もっとも、読み方はまるきり変わります。「ギョエテとは 俺のことかと ゲーテ言い」ーーしかしギョエテとゲーテだったら、日中の読み方の違いより、まだしも「近い」と思うのです。

10   日本のラーメン

 私が数十年前、初めて中国に旅行したとき、「本場のどれほど美味しいラーメンが食べられるのだろう?」と期待して、ひどくがっかりしたことが思い出されます。本当に何も知らない人でした。現在のようなラーメンブームが起こる、ずっと以前のことです。

 台湾で日本のラーメンがどう思われているのかと言えば、第一印象は「美味しいが塩辛い」です。普段薄味に慣れている台湾人からすると、日本のラーメンの塩分は相当なものです。

 台湾で2カ月過ごした私も、同意見です。日本のラーメンは、そのほとんどが塩分過剰です。それに最近は、麺を固茹でするのが流行りのようです。これも私は気に入りません。凝り過ぎる結果、値段も高止まりです。

 今後の日本のラーメンは、現在のような「これでもか!」路線ではなく、毎日食べられる、もっと健康的な食べ物をめざしてはどうでしょうか。

11  同学たちの現在

 一部の若い学生をのぞくと、特にアジアから来て中国語を学んでいる学生の多くが、パートタイムの仕事をして学費や生活費を稼いでいます。 

 私は台湾における留学生の就業制度に詳しくありません。基本は語学学校で一定の期間中国語学習を終えた者に、一定条件の下での就業を認めるようです。

 ここで、就業は中国語のレベルアップにつながるのか、となれば、日本人の間でも見方は分かれます。業種や就業時間によりますが、「なまの中国語に触れる時間が増える」として勧める意見もあれば、「仕事は仕事。時間をとられるだけ。学習がべスト」と勧めない意見もあります。

 アジアの学生の就業は、こうした是非を考えた結果ではなく、「必要に迫られて」がすべてのようです。その結果、ふだんの生活や「したいこと」を質問される機会があると、就業している学生の口からは、「眠たい」とか「寝ていたい」という表現が自然に出てきます。

12   全国天気予報

  クイズです。台湾と日本の九州とオランダに共通する点は何でしょうか?

 答え:いずれの面積もほぼ同じ。

(☝九州は、周辺の島を除く本体面積。オランダは、海外領土を除く本体面積。)

 国土の広さは、国によって違います。ですから「全国」の広さも、国によって違います。私はかつてテレビで、世界で最も広い国の全国版気象解説を見たことがありますが、日本のそれと比べると、いたって大雑把なものでした。あまりにも広いので、この程度で…という感じです。

 小さな国では全国天気予報も短くて済むか、となれば、それは単純すぎます。天気予報にどの程度のスケールを求めるかは、その人が主婦か会社員か、はたまた漁業者・農業者も含めた現場作業員かなど、求める人の生活とニーズによって違うでしょう。人の住まない地域には、天気予報も不要です。それに「天気が変わりやすい」という条件があれば、情報は増えると思います。 

 台湾の天気予報はエリアの区分が細かく、情報が丁寧な印象があります。当たりはずれについて言うと、少しでも雨の予報があれば傘を用意することを勧めます。台湾の雨は、降り始めると傘を広げるのが間に合わないほど、すぐに本格的な大粒になることがあります。

13   台湾人的歩き方

 街ゆく人々の歩き方を眺めていると、日本人との違いを感じます。

 一つは、横から見た身体の中心線の角度。日本人が前傾5℃、やや前のめりにそそくさと進むのに対して、台湾人は後傾5℃、ややふんぞり気味にゆっくり進みます。

 もう一つは両足を踏み出す角度。日本人が両足をほぼ平行に進めるのに比べ、台湾人の足の運びは(女性であっても)逆ハの字、いわゆる外股です。

 私のこの観察が正しいかどうかは、(機会があれば)自分の眼で確認してください。「とんでもないインチキ報告だ!」と言われても、私は責任を持ちません。

14   アパートの騒音

 洗衣機の使用料金が安くないなどの細かい不満は別として、現在住んでいるアパートに大きな注文はありません。但し、意外な問題がひとつあります。

 それは鳥の声です。騒音となるのは、日中のピヨピヨ・チュンチュン系の可愛いさえずり声でなく、比較的大きな身体であろう鳥の、太くいつまでも鳴く声です。「気がつくと聞こえている」という程度ですが、時にはクックッグール、時にはガーガー、時にはグーッ・グール・グワッと、数種類の鳴き声が聞こえます。迷惑なのは、夜中です。真夜中でも、延々と鳴き続けることがあります。私の部屋は高層階にあるので、いっそうまじかに聞こえる気がします。

 この一帯は市街地です。いったいどこで鳴いているのでしょうか? 近くの会社の敷地に木立がありますが、そこが発信元でしょうか? どうして夜中に鳴き続けるのでしょうか? 

 鳥よ、お前に心があるならば、夜は静かに寝てなさい! 

 

 

 

 きのうは一日中雨でした。

 今日は午後からかんかん照りです。なにかと忙しい天気です。 

 

 いろいろ書きましたが、今日はこの程度ですな。