晴れた! 見た! 歩いた!
※やっぱり「今日の一枚」はこれです。台中に来たら、巨大黄金達磨像を見ずして帰ることなかれ。
天気予報では雨なのに、部屋の窓から空を見ると、雨があがって雲の切れ間にところどころ青空が見えます。「途中で降ってきたら、タクシーを拾って帰ればいいや…」と思いきって、朝から市内にある宝覚禅寺の巨大黄金達磨像を見に行くことにしました。
ネットでバス路線を調べたところ直通の路線がないようで、この寺に比較的近いバス停で降りて、寺まで30分以上歩くことにしました。
歩いているうちに日差しが強くなり、Tシャツ向きの気温になってきました。当地の気温はこの時期、日差しがあるとすぐにあがり、日差しがなくなるとすぐにさがるようです。
宝覚禅寺は街なかにある寺で、境内には達磨像以外にご本尊をおさめた寺も、いくつかの付属施設も、李登揮氏が揮毫した記念碑もあります。しかしやっぱり達磨像が有名で、観光名所でもあります。(☜但し拝観料は取りません。)私が行ったときも、ひと組の団体客が集団で敷地内を移動して説明を聴いていたほか、参拝客が続々と自家用車で来ていました。
達磨像は敷地の端に鎮座してあります。とにかく大きいのですが、その周りは「押すな・押すな」という感じではありません。数人が来て、いなくなるとまた別の数人が来て…という程度です。静かなものです。
しかしそれにしても、こんなに大きな像を、どなたがどうやって据えたのか……。
その後は、時間が十分あるので台中駅まで足をのばしました。ややくたびれ気味となって、きょろきょろとバス路線を探しますが、この地区から駅までの路線は見つからず、結局、1時間近くかけて歩きました。ちょっと歩きすぎ……。中途で何度も、通行人や店員に「どうやって行ったらいいか?」と尋ねながら行きます。この道でいいようです。
ある若者は、私が道を聞くと、私も知りませんと答えてくれた後で、急に「日本人ですか?」(☜これ、日本語です)。顔つきだけでは、台湾人か日本人か、私にはほとんど区別がつきません。
それにしても歩行者にとって、台湾の街の道はとても歩きずらい。そもそも歩道と呼べるものが、ない。商店の前のアーケード道は店ごとに凸凹だし、車道の端には必ずごちゃごちゃとバイクがとめてある。どうしようもない感じです。
台中駅が見えてくると、周囲を歩く人が格段に増えてきました。スマホで話している言葉は、中国語ではありません。イスラム教徒としてスカーフをかぶった女性も、ぱらぱら見えます。所在なく屯(たむろ)しているグループもいます。当地に来る前に聞いた、「このへんはインドネシアやフィリピンの人が多い。」という話を思い出しました。
日本統治時代の建築だという台中駅(☜3月11日ブログの画像参照)に到着して、正面の入口からガラス越しに内部をのぞくと、改札口前のロビーは薄暗く、なぜか人っこ一人いません。それでも開けて入ろうとすると、入口そばに制服を着て座っていた一人のおじさんが近ずいてきて、二言三言。……分かりました。この建物は観光用に保存したモニュメントで、今は使われていないものなのでした! とんだ勘違い。
実際の台湾鉄道の台中駅は、この保存用台中駅の左手にある、人目をひくデザインの金属色ぴかぴかのルーフを掲げた、新しい建物でした。
正しい台中駅に移動し、改札口前のコンコースにある売店で台鉄弁当と太陽餅を購入。
くたびれたので駅地下の乗り場でタクシーに乗り、アパートに帰還。結局、雨には降られずに済みました。
今日の一言:今後はもっと省力化した見物をめざします。