你好!台中 ~ にいはお!たいちゅう ~留学記

70まじか、ものずきシニアの台湾台中留学生活

第ニ市場に行ってきた

f:id:nihaotaichung:20190413190512j:plain

※昭和感あふれる第二市場の正面入口。足を踏み入れると通路は狭く深く幾つにも分かれ、どこを歩いているのか分からなくなりそうです。カフカの世界…? でも、面白そう!

 

 さて今日は、「歴史と伝統」の市場、そして庶民の味方として名高い、第二市場を紹介します。

  

 この市場、名前は時おり聞いていたものの、どんなところなのか、私はまったく知りませんでした。

 実は近く、私の地元から台湾に遊びに来る知人がいて、滞在中の一日、台中まで足を延ばしてくることとなりました。ついては、「台中駆け巡りツアー」のガイド役である私として、下見を兼ねていくつかの場所を見に行ってきたわけです。

 そういうつもりだったので、今日の下見先には、第ニ市場以外に①某有名中華料理店②宮原眼科③孔子廟④台湾香蕉新楽園も加えました。(☜②は先日、北海道で言語交換した友達が案内してくれた場所ですが、ツアーで立ち寄る可能性が高いので、再度見てきました)。移動の足は、現地まではバス、現地では徒歩とタクシーを使いました。

 

 で、結論として、私としては、第ニ市場が一番面白そうでした。予想外の収穫といった感じです。 

 駆け足でレポートをすると、第ニ市場は小規模な商店が100以上並ぶ市場です。日本統治時代から続く歴史があります。四方を道に囲まれた、ブロックひとつが全部敷地です。衣料品と食品・食材を主に、日用品、雑貨といった業種の小売りのほか、その場で調理して提供する飯館(☜日本語では「食堂」が適切な訳語ではないかと思います)が数多くあり、庶民派のグルメ街でもあります。実際、中を通ると、通路まではみ出したテーブルで食べている人を大勢見かけます。敷地の奥には、市場の歴史を紹介したパネルが並ぶスペースもあります。市場とは言っても、ごみが散乱しているようなことはなく、トイレも整備され、全体に清潔感があります。時間が許すなら、半日でもじっくりと見ていたい場所です。

 この市場について詳しく知りたい方は、ネットにすでに立派な紹介ページがあるので、そちらをご覧ください。悪しからず。

 

 「第ニ市場を紹介します」で始めたわりに何ですが(☜これぞ龍頭蛇尾?)、第ニ市場については、以上で終わりです。せっかくなので、この際、そのほかの下見先についてもコメントしますと:

 ①は「台中で一、ニを争う」と言われる、上海料理の店です。台中に来て以来、連日魯肉飯や学生定食といったメニューが続く私としては、やや張り切って、蟹粉小龍包と什錦麵を注文。店内は、それらしき人ーー一言で言うと、金持ちらしき人か観光客ーーが見えるほかに、家族連れやカップルも来ています。特別に「高級」とか「堅苦しい」という印象はありません。私も、デイパックを背に、ポロシャツの軽装です。

 小龍包は意外に大きいです。一籠 (かご) 8個入りは一人だと、それだけで結構なボリュームでした。たびたび紹介されるだけあって、美味しいです。他方の什錦麵もまた、意外に大きいです。美味しいですが、やはり台湾です、薄味でした。この店の料理は、平均してボリュームがあるのかもしれません。

 ②の宮原眼科は、アイスクリームの販売、高級みやげ店、そしてレストランという3つの業態を合体させた、ユニークな店です。今回私は、アイスクリーム店をのぞいてみました。商売は順調なようで、客が次々と並んで買い求めていました。ところで、ひとつ残念なことは、盛られたアイスクリームを受け取った後、客は店の前の歩道を右往左往、うろうろしながら舐めるしかありません。高級感のあるおみやげ販売部門と、ちぐはぐな印象がありますが、なんともならないようです。

 ③の孔子廟は、非常に立派な、堂々たるコンクリートの施設でしたが、予想に反して観光客・参拝客(?)がほとんどいない、静かな場所でした。広い敷地をひととおり巡りましたが、その間に見かけた人は10人もいません。ひっそり。

 本殿(?)わきの事務室らしき場所からたまたま出てきた、人の良さそうなおじさんと中国語会話がスタート。私が中国語を学習していると紹介したことから、話は繁体字簡体字の違いへ。「繁体字こそが、漢字の成り立ちと本来の意味を正しく伝え、理解させるものだ」という彼の主張までは聴き取りましたが、その後、彼が説明に熱を入れれば入れるほど、私にはだんだん「…△□…〇?…!!…□?……?!」という感じになり、降参。しかし、彼は親切な人物でした。

 ④は、日本語に訳すと「台湾バナナ・パラダイス館」といった感じの、ミニ生活博物館兼レストランです。日本統治時代および昭和初期の、レトロな街並みや商店を再現し、おもちゃを集めて展示しています。ひととおり展示物を見ているうちに、私の脳裏にはある疑問が浮かんできて、立ち去るとき、従業員に「ここの名前は、なぜ『バナナ』なのですか?」と聞いてみました。彼女はすらすらと答えてくれましたが、残念ながら、私にはさっぱり聴き取れませんでした…。ま、質問するだけでも良しとしなければ…。

 

 というわけで、最後は雨に降られながら台中駅付近でバス乗り場を探し、部屋に戻ってこれを書いていると、そろそろ本日は終わり。

 部屋でたまたまデイパックを空けていると、(持参していない)と思いこんでいた折り畳み傘が一本、なんとデイパックの底に入っていたではありませんか。ありゃ!  ……傘を持っていながら雨に濡れた人、なのでした。

  

 

 今日はこれまで。