スーパー台鉄マンの動画
※台灣鐵道・台中駅の正面入り口。乗車券売り場は、内部左手に見える時刻表の下です。
さて今日は中国語を離れて、私が先日台中駅で見かけた、台湾鉄道制作のぶっ飛び動画を紹介します。
駅で公開している以上、ネット上にアップしてあるのでは?…と思ったのですが、今日時点では公開していないようです。かわりに、私の記事版で紹介します。
台中駅は本日の画像で分かるように、新しく、いたるところ広くて立派な駅です。乗車券売り場の上の掲示も、すべてがデジタル表示です。2枚の大きな時刻表の間に、動画を流すスペースがあります。
友達との待ち合わせまで時間のあった私が、ぼーっと見ていると、それは台湾鉄道が利用者に向けて制作した動画なのでした。例えば、駅員小姐 (☜「小姐」はお姉さんのこと) と、うっかり小姐の二人が登場して、「駅のホームでスマホを使うと危険です。やめましょう!」などと呼びかけます。なかなか分かりやすくできています。
で、その中の一編です。テーマは、踏切内での車エンスト事故。
女の子を乗せた、母親役のきれいな小姐の運転する車が、踏切のなかで止まってしまいます。あせる小姐……さて、どうなる!?
すると、ここで画面が切り替わって、台湾鉄道マンが登場! すぐにポーズをとると、まばゆい光を放って、マスクをかぶった「スーパー台鉄マン」に変身!
ま、「変身」はよくあるアイディアですが、ぶっ飛んでいるのは、ここからです。
なんと、どういうわけか、場面は近づく列車の運転室に切り替わると、そこに座る女性運転手がはるか前方のエンコ車に気付き(!)、踏切の手前で列車が静かに停止するのです!
この列車は自転車か? 神ブレーキ! 「すごい ! ! 」としか言いようがありません…。さすが台鉄、といった感じです。
一方、踏切の方はと言えば、スーパー台鉄マンが突如として踏切現場に現れ、なんと一人でこのエンスト車の後ろにまわり、車体をぐいぐいと押し出すのです!
「すごい ! ! 」としか言いようがありません…。こんなのありか? …あるのです。
こうして、運転手とスーパー台鉄マンの神対応で、衝突事故は避けられました。
最後は、助けられた親子がスーパー台鉄マンに感謝し、スーパー台鉄マンが「これからは、こういうことをしてはいけないよ」と諭して、この一編は平和に終わります。
なにがぶっ飛んでいるかといって、「どう? 面白いでしょ!」というサービス精神が、すがすがしいです。日本の鉄道会社には、とても真似のできない動画なのでした。
それにしても、すごいです。私、あっけにとられました。
今日はこれだけ。