你好!台中 ~ にいはお!たいちゅう ~留学記

70まじか、ものずきシニアの台湾台中留学生活

聽說訓練班(2)

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※大学構内の鳳凰木。ガジュマルとは対照的にすんなりと高く、今の時期に紅い花をつけます。

 

 さて今日は、先日も紹介した「聽說訓練」クラス(☜2019-04-28『聽說訓練班』)のその後を紹介します。

 

 

 聽說訓練班は、リスニングとスピーキングの力を高めることが目的のクラスで、老師は学生に毎回さまざまな課題を投げて、グループ討論させ、結果を発表させます。

 現在のクラスメンバー十数名のうち、最も多いのは半数近くの日本人ですが、このことは授業の内容・進行にはまったく影響ありません。

 

 前回報告以降の課題を並べてみると、次のようです。

①台湾に初めて来たときの経験(レストラン、買い物、台湾人との会話、バスやタクシーに乗ったとき…)

②「今は好きになった台湾グルメ」の動画を参考に、台湾の新しい環境にどうやって適応したか

③5月に誕生日を迎える同学を囲む誕生会の企画・実施

④スピーチコンテスト:全員が発表し、全員の投票によりトップを決める。

⑤アニメをヒントにして、生活の交換:二人一組になり、相手から「私の毎日の生活」を聴き取る。聴き取った話を、「私の生活」として発表。

⑥アニメをヒントにして、もしも超能力があるなら、何をしたいか。

⑦私が得意なこと

⑧模擬面接試験:老闆(ラオバン:個人企業の社長)役と、応募者役に分かれる。老闆は企業理念や採用規模、配属先を発表。応募者は応募動機や自己PRポイントを用意。面接の実施。必要に応じて質疑応答。社長役は採点し、結果を公表。

⑨「いくらお金があってもやらないこと」「結婚するとき、何を考慮するか」など6つの話題

(10)悩みごと相談:グループのなかで、相談者役と回答者(精神科医か占い師)役に分かれる。相談者は悩みごとを整理し、それを聴いた回答者は解決策ないし占い結果を提示。各グループごとに、教室の前で演技。

 

 以上のなかから、いくつか私の記憶に残るものを取り上げますと

③同学を囲む誕生会の企画・実施

 誕生者を囲む誕生会の企画案を、各グループが発表。発表後、最も面白そうな企画を投票で選出。選ばれたグループは、その企画案を運営・実行。

 このときは思いがけず、私のグル-プの企画案が最も多くの票を得ました。司会者を置く、参加者全員が誕生者の似顔絵を描く、誕生者へメッセージを書いて渡す、などのプログラムが評価されたようです。

 私は司会者用の脚本を用意しました。当日の結果は「還可以」でした。

⑧面接試験と(10)悩みごと相談

 この二つは、いわゆるロールプレイゲーム(RPG)です。

 RPGのいいところは、なによりも登場人物各自のロール (役割) が定まっていることです。一つには「話さざるを得ない立場におかれること」であり、他方では、ゼロから考える必要はなく、一定の枠の中でより適切、より効果的に対応すればよいのです。

 面接試験はまさに社会的な対応能力を試す一場面で、採用側・応募者それぞれの動機と役割が明確に定まっています。また、話す内容や話し方が大切な場面でもあります。成人以上の学生の場合、経験済みの者も多いです。場面設定が理解しやすく、取り組みやすい課題と言えます。

 他方の悩みごと相談は、面接試験に比べるとずっと自由度の高いゲームになります。何を悩むかは本人しだいであり、話をふくらませることもできます。回答する側はもともとがニセ医者・ニセ占い師なので、現実にはありえない珍妙、傑作な解決策を示すことも自由です。例えば、同学には家庭の主婦がいて、その悩みごとは「子供が喧嘩ばかりして困る」でした。これに対するニセ占い師のニセ回答は、相談者の姓名判断の結果から (!?)「厳しく指導すべき」というものでした。何でもありです。

 

 新しい課題が毎回提示されーー参考情報は与えられるもののーー、ただちにグループ討論→発表する題材さがし→役割分担→発表内容の文章化→発表と、毎回なかなか忙しい授業展開です。

 時間をかけて原稿を用意し、何度も読んで頭に入れてから臨むのとは違い、毎回、あたふたと話し合い、用意し、ぶっつけ本番で発表します。毎回、瞬発力の勝負です。このため、同学の前で発表することには慣れましたが、肝心の中国語の発音や内容は、はたして少しはマシになっているのでしょうか?? 

 3月初めとたいして変わらないような……。

 

 日本では沖縄が梅雨入りしたそうで。

 台湾は今が梅雨。朝必ず天気予報を確かめ、折り畳み傘を持参します。

 南は、雨があがっても空気がモワッと暑いです。

 

 

 今日はこれまで。