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70まじか、ものずきシニアの台湾台中留学生活

魯肉飯( ルーロウファン )

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※好吃! 台中第ニ市場「山河魯肉飯店」の魯肉飯(手前中央)。副采3品は私のチョイス。左側は麻薏湯(ハトムギのスープ)。しめて150元。持ち帰り用の魯肉飯便富の方は、3采ついて85元とお得です。

 

 さて今日は、私もここで数日に一回は食べる、台湾で最もポピュラーな料理・魯肉飯を紹介します。

 

 とは言っても、今はネットの時代、「魯肉飯」と入力して検索すれば、ただちにひととおりの知識が得られます。ネット空間をもう一枚のコピーで埋めても、読者諸兄の顰蹙を買うだけでしょうから、私の経験に重きをおいて、簡単にまとめようと思います。

 

 魯肉飯はウィキペディアでは、『醤油で煮込んだ豚肉かけご飯』と説明されています。

 魯肉飯は単品で注文すると、比較的小さめのお椀で供されます。ふつう、魯肉飯だけを食べて終りということはなく、画像にあるような、野菜炒めなどの副采やスープを一緒にたべます。ご飯が足りなければ、お代わりします。

 私の住むアパートの近くで、一般的な飯館で食べる魯肉飯の魯肉は、まず決まって肉が細かく刻んであります(☜画像のご飯の中央に、この状態の魯肉が見えます)。肉は赤身も脂身も一緒の豚バラで、刻みは1㎝以下の大きさ。味付けはだいたい薄味です。

 

 この山河魯肉飯店の魯肉がふつうと違うのは、画像でお分かりのように、豚肉が角煮であることです。ウィキペディアの説明には魯肉のかたちが書いていないので、これを魯肉飯と呼んで何の差し支えもないのでしょうが、日頃刻んだ魯肉を見慣れた私には、やや意外感がありました。

 私がご飯にのせた豚角煮を見て思い起こすのは、時折食べる「コン(☜火へんに廣)肉飯」です。これは大きめの丼に入れたご飯の上に、豚角煮ほか数種類の副采を並べたもので、いわゆるのっけ丼の一種です。大陸の某地域の家庭料理の一つだそうです。もっとも、ご飯にのせた豚角煮という点で両者は似ていますが、味は山河魯肉飯店の魯肉飯の方がずっとおいしいです。

 

 魯肉飯の「魯」の本来表記は「滷」(☜醤油に調味料を加えて煮込むこと)であること、それからもう一つ、いわゆる当て字である「魯」の表記は日本から逆輸入されたものであることは、今回はじめて知りました(☜私は最初、山東省から伝わった料理か? …などと思っていました)。私が見かける限り、現在の台湾ではルーロウファンを表記するとき、この「魯」の字が完全に定着しているようです。それは一般に「滷」の字が「魯」に置き換わったということでは全然なくて、魯肉飯という固有名詞だけに、この表記を使用しているのです。滷の字は、例えば「滷味」など、以前のとおり使われています。

 

 というわけで、今日は魯肉飯オンリ-で…。

 これまでだ。