こんな一日
※この巨きな木は榕樹 (ガジュマル) 。構内に何本も生えて、この大学のシンボルとなっています。南の国らしい、独特の雰囲気がある木です。
いよいよ暑くなってきました。現在の室内、気温26℃。
夜、寝ていても、じわじわ暑く感じられるので、寝た姿勢のままで枕もとのリモコンに手を伸ばし、壁に備え付けてあるエアコンをつけてみます。風量は最小で十分。
ウヮ~~ンとけっこう大きな音を出して風が生まれ、しだいに室内が涼しくなっていきます。
このエアコン、型は古いですが、一流メーカーの日本製です。これが最近の製品だったら、おそらく音はもっと静かでしょうが、そこはしかたありません。
私の自宅にはエアコンがなく(☜そもそも必要がないのです)、私はエアコンが苦手です。しかし、この忍び寄る暑さには、やはりエアコンがなければ……。
かといって今のところ、つけっぱなしにするほどの暑さでもなく……。
教室の中も、朝からモワッとした空気です。
教壇で見つけた幾種類かのコントローラーをいじってみると、壁のエアコンはなぜか動かず、それでも天井にある数か所のファンが作動してくれました。
後ろの席のベトナム人同学と雑談して分かった、今日の「新情報」。
台湾ではエアコンを、もっぱら「冷氣」といいます。ここで中国語を学んできた彼に、「空調」はまったく通じませんでした(後日追記:某日本企業製エアコンのテレビCMでは「空調」と言っています。口語と改まった表現との違いのようです)。
ベトナムの夏の気温は35度くらい、とのこと。彼に言わせると、台湾の今の気温は、まったく暑くないそうです。ま、そりゃあそうでしょうな。
顔写真入りの学生カードがようやく出来上がり、事務局で受領。高齢者でも、学生カード。これでようやく、この華語中心で Wi-Fi が使えるようになります。そこでさっそく、事務局のスタッフに手伝ってもらいながら手ぢかのパソコンで、ログイン手続きを実行。その結果、確かにWi-Fi には接続したのですが、「使うには、その都度、会員番号とパスワードを入力してください」とのこと。
思ったより、面倒くさい Wi-Fi でした。学生だけを対象とするWi-Fi なので、しかたがないのでしょうが、私はあまり使わないかもしれません。でも、考えてみると、学費には すでにインターネット使用代が含まれています…。(☜後日訂正:「その都度…」はスタッフの勘違いでした。オートのWi-Fi なので、一度ログインすれば、その後は自動接続します。)
帰り際に教室をのぞくと、担当のZ先生が教壇で、先ほど終えた試験の答案を採点しているところでした。ややあつかましく、私が
「私は日本人なので、毎年この季節、桜を見に行きます。台中市内で、桜を見ることのできる場所はありますか?」と質問(☜「毎年見に行く」は、ほぼ本当です)。
答え:市内にはない、とのことでした。台湾で桜が見られるところは、あっても規模が小さい、とも。
残念です。
アパートに帰る途中、飲食街を通る際、以前から一度入ってみようと思っていた一軒に立ち寄って「和風咖哩 (カレー) 飯」を注文。ごく一般的な、おそらく日本の市販ルーを使った家庭風カレーでした。私自身は、もっととろみのあるルーの方が好みです。
アパートにもどって管理者の事務室に行き、浴室の蛍光灯が切れそうだ、と報告。午後すぐに、交換してもらえることとなりました。
晩方近くになって、散歩。少し足を延ばして、台中に来る前、「ここに住もうか?」と考えたもう一つのアパートを、見に行ってみました。
こちらのアパートも、華語中心からの通学距離は、私が入居しているアパートと同じはずです。実際に来てみると、住宅街のそばに位置して、向かいには公園もあります。想像したより、落ち着いた雰囲気の界隈でした。「どちらのアパートにしたらいいかな?」と、何度もストリートビューの画像を眺めたことを思い出します。
大きな興味をもって見た画像の方が、その後実際に目のあたりにした光景よりもかえって印象深い、ということが人生には時々ありますな。
アパートに戻る途中、飲食店の並ぶ小路を通過。すると、カフェテリア方式の食堂が、同じような場所に数軒あることを発見。いつもより少し遠いところに足を延ばすだけで、思わぬ発見がありました。このへんでは、「自助餐」という看板より「快餐」を掲げるようです。とにかく、野菜が不足するので……。野菜野菜野菜野菜。
授業の一週間が終わりました。
今日はここまで。